大越09 大越01 第3回 第5回


LAST CAMERAに色を塗ってみましょう。好きな色を塗ったり、改造したり、心のおもむくままにカスタムができるのもプラモデルの魅力です。コラム4回目は、プラモデル用の缶スプレーで塗装する方法をご紹介します。塗装を快適に行うための準備についてや、塗装の手順やポイントを解説。さっそくLAST CAMERAを塗ってみましょう!
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カメラのフロントパネルに好きな色を塗ってみましょう。塗装ははじめてという方もご安心を!フロントパネルは平らなので色を塗るのも簡単です。

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筆を使って色を塗る方法もありますが、ここではプラモデル用の缶スプレーを使って塗装する方法をご紹介します。缶スプレーを使うことで、ムラなく均一に塗装することができます。

プラモデル専用スプレー


今回はプラモデル専用のスプレー『Mr.カラースプレー』を使用します。塗装した時に発色が綺麗で、プラモデルの表面に定着しやすいのが特徴です。色数も約70色と豊富。有機溶剤(シンナー)のにおいが苦手な方は、DIYショップなどで入手可能な水性スプレーを使ってもよいでしょう。
※水性スプレーの場合は、若干定着力が弱い場合があります。

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スプレー塗装の前に準備をしましょう。快適に塗装するため、部屋を汚さないようにするための大切なポイントです。

準備するもの その1 新聞紙、手袋、マスク


缶スプレー塗装をするときは、飛び散った塗料で机や部屋を汚さないように、新聞紙を敷いて塗装しましょう。塗装中には塗料の成分が空気中に舞ってしまうので、塗料や有機溶剤を吸い込まないようにマスクの着用をオススメします。手袋はワンコインショップなどで手に入る、使い捨ての掃除用ビニール手袋を利用するとよいでしょう。

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準備するもの その2 塗装用の「持ち手」

パーツを直接持って塗装すると、塗料が乾燥するまでずっと持っていないといけません。それでは塗装の効率が悪くなってしまいますよね。また、塗装した面に指紋がついてしまったり、失敗の原因になります。そこで、塗装用の「持ち手」を用意しておきましょう。ダンボールなどを適度な大きさに切り、布テープの粘着面を表にして貼ります。そこにパーツを貼り付ければ持ち手の出来上がりです。

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持ち手にパーツを貼り付ける

布テープの粘着面にパーツを貼り付けます。パーツの端っこにもしっかり塗装できるように、パーツとパーツの間は5ミリ~1センチ程度、間隔をあけて貼り付けるとよいでしょう。塗装中にパーツが落っこちてしまわないように、しっかり固定しておきましょう。

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あると便利!簡易スプレー塗装ブース

室内で塗装をするときには、ダンボールと新聞紙で塗装ブースを作っておくと便利です。この箱の中に向けて塗装するだけで、塗料が広範囲に飛び散るのをかなりおさえることができます。手頃な大きさのダンボールの中に、くしゃくしゃにした新聞紙を数枚詰め込みます。これだけでOK。作るのも簡単、使用後に捨てるのも簡単です。塗装ブースを用意するのが面倒なときは、ベランダや屋外での塗装をオススメします。

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塗装の前にパーツ表面のホコリをきれいにしよう!塗装する前に、パーツ表面についたホコリやゴミを、ブラシなどできれいに払っておきましょう。実はプラモデルの塗装ではホコリは大敵!塗装した表面にホコリがついてしまうと、かなり目立ってしまいます。わたしは、ワンコインショップのお化粧用のブラシを使用しています。大きめの筆などを使ってもよいでしょう。

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缶スプレーの動かし方


缶スプレーは塗装する前に50回~100回程度よく振って、缶の中身をしっかり混ぜておきましょう。 缶スプレーをパーツから10センチ~15センチ程度離し、パーツにさっと吹き付けます。このとき、写真の矢印のように手をスライドさせて塗装するのがポイントです。缶スプレーの吹き始めと吹き終わりの塗料の粒子の大きさが不安定なので、吹き始めと吹き終わりの塗料がパーツにかからないようにします。
point
身の回りにある、ヘアスプレーや殺虫スプレーなどは対象物に向けてブシューと一気に吹き付けますが、プラモデルの塗装では薄く、何度も吹き付けて色を発色させていくのがきれいに仕上げるポイントです。

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スプレー塗装1回目
うっすらと色が付けばOK!1回目の塗装では、写真のようにうっすらと色がついていればOK。この段階では塗りムラがあっても気にしない!風通しのよい場所で15分~20分程度乾燥させましょう。
※塗装の様子がわかりやすいように白く塗装したパーツに色を塗っています。

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1回の塗装で塗り過ぎは禁物!


吹き付けすぎて塗料が流れてしまったパーツ。塗料を一度に大量に吹きつけたり、缶スプレーをパーツに近づけすぎた時に、このように塗料が流れてしまうことがあります。
※失敗の修正方法は次回のコラムで詳しくご紹介します。

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スプレー塗装2回目
ちょっと色が濃くなったら乾燥


1回目と同じように、手をスライドさせながらパーツ全体に均一に吹き付けて塗装します。写真のように表面がツヤっと濡れたら手を止めて再び20分程度乾燥させます。

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2回目の塗装が終わったパーツ


1回目の塗装よりも色がより発色してきました。まだところどころ色ムラがありますが、しつこく塗装すると、塗料が垂れてしまうのでここでじっくり乾燥させます。乾燥後、3回目の塗装にはいる前に、明るい場所で表面の状態や塗りムラを確認しておきます。

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スプレー塗装3回目
色ムラを消すように塗装


3回目の塗装では、パーツの色ムラを消すようなイメージで塗装しましょう。缶スプレーの吹き始めと吹き終わりの塗料がパーツにかからないように、手をスライドさせて塗装します。2往復くらいさせたら手を止めて30分ほど乾燥させます。

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塗装完了!


「はやく色を塗りたい!」という焦る気持ちをぐっとこらえて、塗装と乾燥を繰り返して何度も塗り重ねましょう。今回は3回塗り重ねて仕上げましたが、色が発色しにくいときや、塗りムラが気になる時は4回、5回と塗り重ねて仕上げるとよいでしょう。
point
缶スプレーで塗装したあとも、部屋の中には塗料の溶剤分が残っているので、1時間程度窓をあけて換気を行いましょう。

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プラモデル本来の色(成形色)が黒や暗い色の場合は、塗装の際に注意が必要です。黄色や赤など塗料の色によっては塗り重ねても下地の色が透けてしまい、くすんだ色になってしまうことがあります。

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下地の色による発色の違い


左側が下地が黒、右側が下地が白のパーツです。それぞれのパーツに同じ色を同じ回数塗装して比較してみると、仕上がりの色が全然違います。明るい色に仕上げたい時は、下地に白い色を塗装しておくとよいでしょう。

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プラモデル専用の下地材


下地の色を白くしたいときにオススメなのが、プラモデル専用の下地材『ホワイトサーフェイサー』です。下地の色を覆い隠す力が強く、塗料の食いつきをよくする効果があります。塗装のやり方は、このコラムで紹介した手順と同じです。 ※ホワイトのほかに、グレーのサーフェイサーもあります。

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缶スプレー塗装は、とにかく焦らず、時間をかけて、じっくり取り組むことが成功の近道です。塗装と乾燥を繰り返して、少しずつ色を発色させていきましょう。LAST CAMERAのフロントパネルを好きな色で塗って、世界に一つのあなただけのカメラを作ってみてくださいね。次回のコラムでは塗装中に失敗してしまったときの対処法をご紹介します。

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モデラーとして雑誌のホビー特集企画の 作例製作などを担当。プラモデルのナビ ゲーターとして、模型の楽しさを広める 活動を積極的に行っている。 近著は『はじめてだってうまくいく ガンプラ塗装の教科書』(大泉書店)。
http://www.054taste.jp/
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