大越09 大越01 第5回 第1回


コラム第6回目では、塗装以外の方法でLAST CAMERAをカスタムするアイデアをご紹介します。色を塗る以外にも、デコレーションの方法はいろいろあるかと思います。今回は数あるカスタム方法のなかのひとつ、水を使って貼るタイプのシール『水転写式デカール』の貼り方をご紹介しましょう。
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塗装では表現することが難しい、数字や模様はデカールを使って表現してみましょう。あなたの名前、好きな数字、マークなど、オリジナルの模様を作って、プラモデルを彩ることができます。デカールはプラモデル製作ではポピュラーなシールで、多くのプラモデルに付属しています。過去にプラモデルを作ったことがある人は、見たことがあるかもしれませんね。フィルム状になっているデカールは、シールと比較すると厚みが薄いので、貼ったときの段差が目立たないのが特徴です。

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手作りデカールシート、
ステッカーシート


ここではインクジェットプリンタで印刷できる「デカールシート」を使用します。デカールシートは模型ショップなどにあります。近くに模型屋さんがないという人には、シール状の「手作りステッカーシート」などもおすすめです。
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デカールシートの色は透明タイプ、ホワイトタイプがあります。黒などの暗い色の上にシールを貼りたい時は、色が透けないようにホワイトタイプを選ぶとよいでしょう。各シートの取り扱い方法は、シートの説明書をよく読んでください。

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パソコンでデザインした模様をプリント


パソコンのデザインソフトを使って、好きな模様や文字などを組み合わせてデザインしてみましょう。お気に入りの模様ができたら、インクジェットプリンタでデカールシートに印刷。印刷直後に印刷面を触ると、インクがかすれやすいのでインクが乾くまで約20分程度乾燥させます。
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デカールシートに印刷する前に、普通紙などでテスト印刷を行うとよいでしょう。

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模様を印刷したシートにプラモデル用のコート剤を塗装します。コート剤をシートから15センチ程度離して、デカールシートの表面にさっと吹き付けます。塗装のやり方はコラム#3でご紹介した、缶スプレー塗装の手順と同じです。
模様全体をコーティングできたら15分ほど乾燥させます。この時、コート剤を大量に吹き付けてしまうと、印刷した模様がにじんでしまうことがあります。少し塗装して乾燥させる作業を3回~5回繰り返します。コート剤を吹き付けたら、1時間~2時間程度しっかり乾燥させます。

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プラモデル用のコート剤


コート剤はプラモデルの塗装やデカールを保護したり、全体のツヤを整える目的で吹き付ける無色のスプレーです。ラッカー系(左)と、水性(右)の2種類があります。ラッカー系、水性ともに効果はほぼ同じです。光沢の加減は「つや消し」「半光沢」「光沢」の3種類があります。お好みでセレクトするとよいでしょう。今回はつや消しを使用しました。

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コート剤をしっかり乾燥させたら、いよいよデカールを貼りましょう。まずはシートから貼りたい模様を切り離します。ハサミで切り離している最中に、周りの模様を切ったり、模様をキズ付けないようにしましょう。

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1~2ミリ、余白を残してカットする


シートから切り離した状態で、模様の余白を1ミリ~2ミリ程度残すようにカットします。余白を残さずカットしてしまうと、シートの側面から水がしみ込んでインクが滲んでしまうことがあります。

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水を入れた容器、ピンセット、綿棒を用意しておくとよいでしょう。ピンセットはなくても大丈夫ですが、あればデカールを持つのに便利です。綿棒はデカールをパーツに密着させる際に使用します。

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デカールを水に浸す


デカールを水に浸してノリを溶かします。デカール全体が水に浸るようにピンセットなどで軽く押さえて、そのまま10秒ほどデカールを水に沈めます。point
デカールを貼りたい場所や位置は作業に入る前に決めておきましょう。

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デカールを水から引き上げる


デカールを水から引き上げて、ティッシュの上に1分ほど置いておきます。デカールを水の中にずっと浸しておくと、のりが溶けてしまってデカールが貼り付かなくなってしまいます。デカールを指で触って、台紙から模様が動けば貼ってもOKのサイン。ピンセットでつまんでパーツにそっと乗せましょう。

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デカールを水から引き上げる


パーツの上に乗せたデカールを指でそっとずらして、台紙からパーツにスライドさせます。デカールが半分ほどパーツの上に乗ったら、台紙を引き抜きます。デカールが台紙から動かない場合は、デカールの上に水を数滴付けて様子を見ましょう。
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水がついている状態のデカールは自由に動かすことができます。貼り付ける位置や、角度などを調整しましょう。

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綿棒でデカールを密着させる


デカールの水分を取り除きます。綿棒を横にしてコロコロと転がすように動かし、デカールとパーツのあいだの水や空気を押し出します。あまり強くこするとデカールが破れることがあるので、くれぐれもやさしく作業しましょう。

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デカールを貼ったパーツ


綿棒で水分を取り除いてデカールをパーツに密着させたら出来上がりです。完全に水分が蒸発するまで、半日~1日ほど乾燥させます。

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デカールを貼ったパーツに
コート剤を塗装する


仕上げにコート剤をデカールを貼ったパーツに吹き付けます。コート剤は#2 コート剤を塗装しよう!で使用したものと同じです。パーツの表面にふわっと吹き付けるように塗装します。コート剤を塗装することでデカールが剥がれにくくなります。

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できあがり!


デカールを貼ることで、塗装では表現できない模様や文字などを加えることができます。塗装したパーツにワンポイント加えたいときにおススメです。

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今回ご紹介したデカールのほかにも、いろいろなデコレーションアイテムを使って、LAST CAMERAをカスタムしてみるのもよいでしょう。文房具や手芸用品、ワンコインショップのアイテムなど、私たちの身の回りにはたくさんのアイテムがあふれています。

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アレンジ例
塗装にラインストーンをプラス!


ネイルアートで使用するデコレーションパーツ、ラインストーンを貼ってみました。透明な接着剤を使えばはみ出しても目立ちません。色や形、大きさの違うものを組み合わせるだけで、ちょっとしたアクセントになります。

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色を塗ったり、シールやデコレーションパーツを貼ったりと、工夫次第でLAST CAMERAのアレンジは無限大です。LAST CAMERAをカスタムして、世界に一つのあなただけのカメラの完成させてみてはいかがでしょうか?

さて、6回にわたってお届けしてきましたこのコラムも今回でラストとなりました。これまでお付き合いいただきありがとうございました!このコラムがLAST CAMERAをもっと楽しんでいただくきっかけに、そして、ものづくりに興味をもっていただくきっかけになればとてもうれしいです。

ラストカメラのイベントや楽しい企画はこれからも続いていきます。これからの展開もどうぞお楽しみに!

長きに渡った連載もこれで、最終回です。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

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モデラーとして雑誌のホビー特集企画の 作例製作などを担当。プラモデルのナビ ゲーターとして、模型の楽しさを広める 活動を積極的に行っている。 近著は『はじめてだってうまくいく ガンプラ塗装の教科書』(大泉書店)。
http://www.054taste.jp/
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