それを持つことが1つの柔らかい主張であるようなカメラが作りたかった。
SUN&CLOUDは構想としては4年ほど前からあったが、2011年3月11日の震災を経て、商品化が進められた。ああ、今、SUN&CLOUDが欲しかったのにな、と、その頃、いつも思っていた。
多くの人々にとって、普通の写真撮影というのは、スマートフォンで撮るということだ。そういう時代になった。カメラはもはやスマートフォンに付随した機能のひとつだ。世間はアーミーナイフのような万能性と、タダという超経済性を求めて止まない。
さて、SUN&CLOUDだ。万能さも超経済性もない。最先端でも I T でもない。でも、ちょっと、でも、かなり、面白いカメラだと思う。
窓際に置いて、すくすくエネルギーを溜めこんでいるなんて、カワイイじゃないか。バッテリー切れの時、最後の力を振り絞ってハンドルを回し、最後の一枚を撮る、そんなことを空想させるカメラなんて、愉快じゃないか。
写真だって、米や花のように、太陽の産物だ。太陽光が電気になり、その電気が、太陽の産物である写真になる。私たちはリサイクルとリボーンを繰り返す輪の中にいるのだ。そのことをSUN&CLOUDは思い出させてくれる。
外に出るためにカメラはあるから、そんなカメラをいつも作りたかった。特にここ2年は強烈にそう思ってきた。SUN&CLOUDが、あなたを外に連れ出せるなら、目的は達せられたということだろう。
今回も、どうぞ、楽しんでください。
 

PowerShovel,Ltd. / SuperHeadz.Tokyo
大森秀樹



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