DIGITAL HARINEZUMI 4.0

開発者は語る

News


写真会wonderspringbreakers デジタルハリネズミ名作劇場

3代目Digital Harinezumiをリリースする日がやってきました。
主要部品である1.5インチ液晶モニターの製造中止により、シリーズの継続は不可能と思われたDigital Harinezumiですが、そこはやっぱりタダでは終わらなかった!ついに液晶モニターの入手に成功!速攻で開発!めでたく新ヴァージョンのリリースとなりました!

今回はデザインも一新。愛嬌のあるフォルムはそのままに、よりクールでスペイシーなデザインで登場です。そして、「よりクレイジーな映像を撮る」という一点に絞った新機能を搭載。Smoky, Over Exposure, Digital Zoomの3つの新機能は、通常の撮影では得られない過激なイメージを生成します。どれも大人しい優等生的な効果じゃありません。できのいい写りが欲しいなら、カメラは他にもいっぱいあるので、このカメラはそれとは全く違うところを目指しています。新しい機能は、その考えを究極の形にしたものです。Digital Zoomも他の2つの機能も、まともな写真を撮れなくする機能だといっても過言ではないです。そういうカメラが世の中に1つくらいあっても楽しいじゃないですか。

Digital Harinezumiは、スマートフォンのカメラとは対局にある「不便なカメラ」です。撮った写真をそのままSNSに送ることも、友達と共有することも、様々な無料アプリで加工することもできません。しかし、それでも、スマートフォンユーザで、デジタル一眼も、コンパクトデジカメも何台も持っているような人が、Digital Harinezumiで撮るのは何故か?おまけに世界中のアーチストを魅了するってどういうこと?なんで「表現系デジタルカメラのキング」と呼ばれるのか?

その答えは1つではないけれど、大事なことは、とにかくこのカメラを持って歩けば「単純に楽しい」ってことに尽きるでしょう。僕らは、Digital Harinezumiの魅力に半信半疑の人が、カメラと一緒に散歩に出て、嬉しそうに帰ってくるのを、何度も見ています。

Digital Harinezumiの大きさはもっとも自由にカメラを上や下へと大胆に動かせる大きさだし、この軽さは持っていることを負担に思わせない軽さです。そして、小さなモニターに写る映像は、まるで風景を閉じ込めたようで、撮影行為を昆虫採集や潮干狩りのような捕獲する遊びに変えてしまうのです。つまり、Digital Harinezumiは、全ての写真を「夏休み化」してしまう。この「夏休み化」こそが、写真を撮る気にさせる要因なのです。

カメラの使命はなにか?それは、すっごく便利なツールであることでも、無料であることでも、万能であることでもありません。カメラは、写真や動画というコンテンツが入っていなければ、ただの箱です。あなたに、あなたの目の前の光景を、その箱の中に、閉じ込めたいと欲望させること、それがカメラの使命です。Digital Harinezumiは小さいけれど、その使命なら、まかせてください。あなたが目の前の光景を、はしゃいで撮るか撮らないかは、機能や便利の問題ではなく、まして無料かどうかなんて関係なく、もっと単純で身体的で感覚的な問題なのです。

DH生産中止を発表したのが2011年の3月の震災の後でした。
それから1年経って、新バージョン発表、Digital Harinezumi3.0発売のお知らせができることは、何より感慨深いです。どうかこの一風変わったデジタルカメラで、あなたの日常をドンドン閉じ込めてください。きっと、この世は「閉じ込めたもの勝ち」の世界なんですから。


追伸
写真を語るサイト、「写真会」をやっています。Digital Harinezumiで撮られた写真がたくさん見れますので、是非、覗いてください。ここを見ていただけたら、日常の写真はこれだけの幅があるのか、と驚いてもらえるでしょう。これらは特別な場所や特別な技術で撮られたのではなく、単にあなたの半径10メートルの出来事ばかりなのです。日常って非日常まで含まれている。日常って不思議だなあ。